③稽留流産したこと ~流産と診断された日~

今日は流産と診断された時についてです。

12月10日に妊娠が分かってから次に産婦人科に行くのは8日後、この8日間がすごく長く感じました。

初めての妊娠で何もかも分からず、つわりはほとんどなく、まだ赤ちゃんが見えていないということで不安だらけでした。妊娠初期は流産の可能性もあるのはよく聞いていた話なので身内以外には言わないようにしていました。不安のあまりネットで調べまくってしまって「もしかしたら流産だったりして・・・」と「いやいや病院行かないと分からないから考えるだけ無駄だし」の繰り返しでした。

それでもお腹に赤ちゃんがいると思うと愛おしくて、幸せな気持ちでたまひよの「初めての出産」の本を買って読んでいました。

ちなみにこの時の体調は朝起きると若干気持ち悪く、仕事行く準備をしているうちにだんだん良くなり日中は元気、夜は夕ご飯食べると胃が痛くなるという感じです。

 

12月18日、少し緊張した気持ちで病院へ行きました。

先生に体の調子に変化あるか聞かれ、6週になってるはずだから今日は赤ちゃん見えるといいねと言われ内診へ。

エコーを見ると胎嚢は少し大きくなってるけど中は空っぽのまま。

それを見て私は頭が真っ白になってしまいました。

診察室へ戻ると先生から

「赤ちゃんの袋は大きくなってるけど、赤ちゃんが見えませんでした。もしかするとちゃんと育っていないのかも。あまりいい状態じゃないかもしれません」

産婦人科は忙しいでしょうからなんとなく機械的だった先生だけど急に丁寧になったので状況を把握

私が「もう赤ちゃんがいないってことですか?」

と聞くと

「はっきり言ってしまうと残念ながら流産の可能性があります」

とおっしゃいました。

「でも人の命が一つ関わってることだから軽はずみなことは言えないので、もう少し様子見させてください。まだギリ5週って望みもあるし」

来週にははっきり分かるはずとのこと。

 

診察室を出て、お会計を待っている間、近くにはお腹の大きい妊婦さんや産まれたばかりの赤ちゃん。ショックで、そこにいるのが辛くて頑張って涙をこらえました。

病院から家に帰るまでの30分、一人で運転しながらずっと泣いてしまいました。

赤ちゃんがいないかもしれない、私は母親になるべきじゃないってことなのかな、と思うと悲しくてたまりませんでした。

妊娠が分かって喜んでくれた時の夫、両親、妹、夫の両親の様子、夫の母から言われた「自分の子供、可愛いよ~」という言葉は私の中で呪いに変わってしまいました。

まだ朝の10時だったのですが、泣きながらふて寝しました。

夫が夜勤から帰ってきて病院に行ったはずなのに私が寝ているからびっくりしていました。

夫に

「赤ちゃん、だめかもしれない」

というと抱きしめてくれました。

夫なりに言葉を選んで「俺はでこぽんが一番大事だから、どっちでも大丈夫だよ」と言ってくれたけど、一度自分のお腹に命が宿ったと知ってしまった以上私からしたら「どっちでもいいわけない!赤ちゃん死んじゃったかもしれないの!」となってしまいました。

夫がどんなに寄り添ってくれていても、実際に自分が妊娠するっていう体の変化とかがない分そこのところの感覚の違いは仕方ないのだと初めて気づきました。

ひとしきり泣いているうちに気持ちの整理がつき、「だめかもしれないけど、それは受け止めつつ前向きにまだお腹にいてくれることを願おう」ということになりました。

意外と切り替えが早いのでお昼にビッグマックをやけ食いしたら元気になりました。

 

覚悟をしつつも希望を持ったり絶望しながら一週間過ごし、運命の病院へ。

どうか赤ちゃんいてくれ!と祈りましたがエコーに映ったのはやはりまた少し大きくなった胎嚢だけ。完全に望みが消えました。

「残念ながら今日も袋の中に赤ちゃんは見えません。うまく育たなかったということになります。」

「ここからはこれからどうするかという話になります。すぐに切り替えられないと思うけど、次の妊娠をするためだと思って話を聞いてください」

良くも悪くもいろいろネットで調べていたし、先生の言葉はすんなり受け入れられました。

この病院では流産の手術をするか、自然に出てくるのを待つか、患者さんに決めてもらうみたい。私の場合、かなり初期の段階ということもあり、自然に出てくるのを待つことになりました。

ただ、いつ出てくるかは先生にもわからないらしく、一週間ごとに経過をみることになりました。いざ自然排出でお腹が痛くなっても痛み止めを飲むしかないらしく・・・見通しの立たない不安の日々が始まりました。

お腹に赤ちゃんはいなくても、子宮に妊娠の成分が残ってるので身体はまだ妊娠だと思い込み、胎嚢だけは成長するのだそうです。また、同じ理由からつわりのような症状は続くそうで、何のために若干の体調不良と戦っているのか虚しい日々でもありました。

もう薬を飲んでもいいし、食事も自由にしていいというのも寂しくありました。

ビールも飲めるようになったけど胃の調子が悪いので結局あまり飲まず。笑

たまひよの本も本棚にしまいました。

 

次回は自然排出するまでのことについて書きます。